妻のお産に立ち会いました

どうもこむぎです。

 

世間はゴールデンウイーク真っ只中。

少し天気が悪いのが残念ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

私はというと、妻出産予定日が5月3日だったため、

何も予定をいれずにおきました。

 

そして先日無事我が子が生まれたので、今は毎日妻の体調回復を見守りつつ、

生まれたばかりの赤ちゃんを見守る毎日を過ごしています。

 

生まれてきた我が子のかわいさは子どもがいる家庭の皆さんなら

おわかりのことと思いますが、私の場合は助産院で妻が出産したため、

陣痛(正確には破水が先でした)~出産、そしてそのまま一晩親子3人で

川の字で寝るという珍しい体験をしたので、備忘もかねて

【お産ってどんな感じなのか?】をお伝えしたいと思います。

 

午前6時頃

妻に起こされて「破水したみたい」と言われたところからその日はスタートしました。

すぐに助産院に電話して、入院の準備をして向かうことに。

陣痛タクシーの予約はすでに済んでいたので、電話してすぐに来てもらうことに。

 

出産は多くの場合陣痛⇒破水の順番で来るので、よく病院に行くのも一苦労。という話を

聞きますが、我が家の場合は順番が逆だったため、割とすんなり9時ごろ助産院に到着しました。

 

午前9時頃

さて、助産院に到着し妻の体の状態のチェックから始まります。

先ほども言った通り先に破水するのは決して悪いことではないのですが、

赤ちゃんを包んでいた膜が破れ羊水が出てしまっているということですから、

なるべく早く出産した方がいいということになります。

 

しかし、助産師さんが確認するとまだ子宮口が開ききっていないとのこと。

ここから病院とは違ったアプローチでの出産促進がスタートします。

 

午前10時~

至陰と呼ばれるツボに延々とお灸を当て続けます。

すると徐々に「いたた」という感じから「うわ、きた!」という陣痛が始まります。

しかし、このころはまだまだ余裕がある様子でした。

徐々に強くなっていく陣痛や腰の痛みを助産師さんが和らげてくれながら、

何とかお昼ご飯を迎えます。

 

午後15時~

このころになると結構痛くなってきたようで、陣痛が来ると

余韻でしばらく動けないくらいになっていたのですが、

助産師さんが「もっと促進した方がいい」ということで、

よもぎ蒸しがスタートしました。

 

ここまではずっと横になっていたのですが、このよもぎ蒸しは座って行うため、

どうやら赤ちゃんがぐっと降りてきたらしく、ここから痛みが本格化していきました。

 

しかし、私は(そして妻も)この時間帯はまだ楽観視しており、

「ここまで順調に来ているから意外と夕方くらいには生まれちゃうかもね?」

なんていう話をするくらい余裕がありました。

しかし…

 

午後17時頃~

よもぎ蒸しが終わった後、陣痛が本格化しそれまでとは違う本当に痛そうな声が

聞こえてくるようになってきました。

助産師さんは延々と妻の背中をさすり、陣痛が来るたびに私は手を握っているくらいしかできることがありません。

しかし、まだまだ生まれる雰囲気はありません。。。

(妻に変なプレッシャーを与えたくないので、いつ生まれますか?と聞くこともできず…)

ここまで定期的にやることがあり、私もポーズを変えたり、

コンビニに行ったりして動くことができていたのですが、

ただただ妻が陣痛に耐える時間が始まったため、

かわいそうだし、順調なのかどうかもわからないし、

私も朝早く起きたこともあり、じわじわと疲労してきました。

 

妻に対して助産師さんから「多分今日中には生まれると思うから、

体力勝負になるから寝れたら寝なね?」というアドバイスがあり、

自分が楽観視していたことを悟ります…

 

午後21時頃~

妻はすでに痛みと疲労で朦朧としていたので、夕食を自分だけいただき、

ひたすら痛みと戦う妻を見守っていると院長(この日は完全に私の中で

ナイチンゲールに見えていました。)がそっと入ってきて内診を行います。

すると、何を行っているかは見えないのですが(私は仰向けで寝ている妻の

頭側にいました)今までと違うリアクションで赤ちゃんもぐっと子宮の入り口まで

降りてきて、妻が思わず「生まれましたか?」と院長に聞いてしまうほどでした。

 

助産院は病院と違い、原始的な(薬、薬品、医療器具は使わない)方法でお産を進めていくので、

助産師さんの経験や知識、アドバイスが何か形式ばったものではなく、かなり個性的だなと

前から思っていましたが、この院長の魔法のような手腕を見た時にこれまで院長が立ち会ってきた、

お産の数々が院長の後ろに道となって見えました。(嘘)

 

午後22時頃~

院長の魔法の手以降、徐々にいきみ始めた妻ですが、助産師さんの顔からは

順調なのかどうなのか中々判断がつかず、妻もうめきと悲鳴に近い声を出し始めて

いたので、心の中では「早く生まれてくれ!」と思っていたのですが、

一番何もしていない自分がそんなことを悟られるわけにもいかず、ただ妻の

手を握り、「息を吐いて」と声掛けするくらいしかできていませんでした。

 

ここで助産師さんから「トイレ行きましょうか」と追い込み発言があり、

なんとかトイレに移動する妻。

そのトイレには天井から縄が垂れていて、いきめるようになっています。

 

当然そこまで広いわけではないので、私は外から見守ることしかできず…

恐らく横から縦に体の向きが変わったことによってお産が進み、これまで以上に

大きな叫び声をあげるようになる妻。

とにかく見守るしかできない自分。(このタイミングが一番無力感すごかった…)

 

しかし痛み耐えた甲斐もあり、とうとう指の関節一つ分くらいのところまで

赤ちゃんがおりてくるところまで進んできたところで、再び布団に戻ることに。

 

午後23時~

いよいよ本格的に生まれそうな雰囲気になり、ここからはもう全員野球という

雰囲気でいきんでいたところ、ナイチンゲールこと院長がすっと入ってきて、

妻に「ここを持って、あごをひいてこういきんでみてください」と指示。

するとやはりさらにぐっと赤ちゃんが進むようになってきた。

 

そこからはもう無我夢中で叫ぶ妻があごを引くのを忘れないようにしてあげるのと、

手を握って「もう少し!」と声がけするのみ。

 

そしてとうとう…

 

午後23時20分

赤ちゃんが生まれた!

頭だけ出て肩のところで一度ストップしてしまったのだが、

もうその時点で泣き始めていて、元気だなーと笑ってしまいました。

そして完全に出てきたとはお母さんの胸に移動、私はへその緒を切るという

大役を務めさせてもらいました。

 

お産の立ち合いを経験してみて…

いわゆる「病院の椅子で待つ」タイプの時間は一切なく、

およそ14時間お産中の妻とずっと一緒にいて思ったことを少しまとめておきます…

 

・子どもを産むお母さんってすごい大変。

男性だと中々想像がつかないかもしれませんが、

例えば男の大事なところを5分おきに叩かれるのを14時間も

続けられて、しかもそれがどんどん強くなるって言われてたら

どんな屈強な男でも逃げ出したくなりますよね?

それを耐えきって子どもを産むんだからお母さんは本当に大変です。

 

・子どもはかわいい。

そんなつらいつらい時間を経て生まれてきた赤ちゃんは

とにかくかわいいです。

よくお父さんになることの自覚がすぐ生まれないことがあるという話を聞いたりしますが、

私の場合もはや気分はお産の疑似体験をしたようなものなので、

生まれてすぐすんなり我が子とも思えるし、自ら世話をしたくなりました。

 

とまあ、タイミングもよく助産院での出産立会を最初から最後までできるという

貴重?な体験をしたのでまとめてみました。

 

今後お産を迎えるママさん、パパさんに少しでも参考になれば幸いです!